格闘Kマガジン2001年12月号

 

先月号の護身術特集で、護身を可能にするためのメンタルトレーニングを紹介したところ、大きな反響があった。今月号では、功朗法の合理性に富んだ護身術を取り上げる。ナイフや刀、さらには銃器に至るまで、殺しの武器から、いかにして身を守るか?絵空事ではない、誰にでも習得可能な方法が、新鮮な驚きをもって示される。

横山雅始
中学校で竹内流柔術を始め、以後、糸棄流空手、陳式太極拳などを学び、現在の功朗法を創始する。南欧を中心に各国を訪問し、功朗法を指導。イスラ工ル護身術のクラフマガとの親交も深く、日本への招博も行った。現在、総合実戦武術功朗法総師範、国際武術文化研究会代表として、世界各国での指導に加え、日本国内でのセミナー活動に多忙を極めている。

人間が最も驚いたときにとる動作とは、どういうものなのか? それは腰を引いて武器を押さえるものである(1)
あるいは、足を大きく引いて武器を押さえる(2)
この2つは、武術や格闘技を何も習っていなくてもできるものである。そこに、ちょつとした改造を加えると、片手で顔(目)を押さえ、もう一方の手を下げて武器を押さえる形となる(3.4)
相手は、これで次の攻撃が出せなくなる。これなら、それほどの訓練を積むことなく、マスターすることが可能である。手を開いているので、掌が顎、指先が目に入る(5)
相手が顔をそむけても、指を目に入れることができる(6)
クラブマガの場合は、片手で武器を落としてパンチを打ち込み(7.8)
さらにパンチで何発も連打する(9)
これはパンチを鍛えなければできないテクニックである。手を開いて顔を押さえれば、−つの攻撃で相手の戦闘能力を奪うことができる。

最も重要な基本は、体捌きであり、手を使うことではない。例えば、ナイフで突いてこられても、上体を後ろへ倒せば間合いを作り、攻撃をはずすことができ、前蹴りで反撃ができる(10.11)
瞬間的に床を蹴り、体をひねることによって体捌きを行う方浅もある(12.13)
写真のように、手を使わなくても、攻撃をはずすことができる。ここに手の動きを加えれば、体捌きと腕の振りで、より確実に攻撃をはずせるようになる(14.15)

手を開いて目を打ち(20)
そのまま後方へ押し倒す(21)
この間、左手は相手の手首を放さずつかんでいる。膝で相手の胴を押さえながら、右拳で相手の手の甲を打つ(22.23)
初心者は、ここまで行う必要はない。首を突くか、目を打つまででよい。首を突いて頸動脈に当たっていれば、回復するまでに数秒はかかる。そこからすぐ後ろへ逃げれば、視界から消えるため、振り向くまでの時間で走ることができる(24.25)

切ってくる相手には、体を右にひねる体捌きで、9割は対処できる(26.27.28.29)

切ってくる相手の脇の下へ頭を突っ込み、(30.31)
左手で下へ巻き込みなが(32.33)
右手で目や顎を打ち(34)
後方へ倒し(35)
右手で金的を打つ(36)
相手から武器を奪い取るまでは左手を放さない。

基本は前に出て密着すること。後ろに下がっても、スタートからのやり直しと同じになってしまう(37.38.39)

右足前でも、同じ体捌きで可能(40.41)
顔面を打って倒し(42.43)
金的蹴りや肘を打つなどの攻撃を加え、武器を奪う(44)

中段へ切ってこられたら(45)
左手で巻き上けながら右手で顔面を打ち(46.47)
下へ倒して(48.49)
武器を奪う(50)

ホステージとは、捕虜になった状態である。これは、ナイフを首に突きつけられたところ(51)だが、難しい状況ではない。どこかに空間があるものなのだ。上体を後ろへひねりながら(52)
左手で武器を持った手を打ち上げ(53)
巻き込んで体重を乗せると(54.55)
右手がはずれるので(56)
右のパンチを首、または目へ数発打ち込む(57)
ナイフを首の右側に突きつけられた場合でも、同じ動きで対処が可能である(58.59.60.61.62)。
横から突きつけられた場合は(63)
空いている自由な方の右手を使って払(64.65)
そのまま顔面を打つ(66)
左手は相手の右手を押さえておく(66)
そこから金的蹴り(67)
相手の肘を下から打ち上げて武器を落とす(68.69)
相手が武器を落とすまで、金的蹴り、肘への打ち上げを何度でもくり返す。相手が武器を落としたら、右足を踏み込んみながら相手の顔を押して後方へ倒す(70)。